研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白血球による免疫シナプス形成を介した細胞間相互作用や, ホーミングにおける血管内皮細胞に対する白血球の即座の接着において, これまでどのようにしてLFA1が素早く接着面に蓄積し接着を誘導するのかは不明であったが, LFA1-ICAM1結合に誘導される正の協同性を伴うLFA1蓄積経路の存在の解明により, そのLFA1制御メカニズムの一端が明らかになった. また, LFA1輸送におけるRabin8-Rab8経路の関与の解明は新規免疫関連疾患制御薬剤の開発や,インテグリンを含んで排出されるがん転移を担う細胞外小胞やウイルス等の産生・輸送制御法の開発にも繋がることが期待される.
|