免疫チェックポイント阻害薬関連の免疫関連有害事象(irAE)肝障害の病態を病理学的に検討した結果、iAE肝障害の組織学的多様性と特徴が明らかとなり、薬物性肝障害や自己免疫性肝炎とは特徴を異にする病態であることが明らかとなった。また、当初 原発性胆汁性胆管炎のバイオマーカーとして見いだしたインドールアミン酸素添加酵素(IDO-1)は、原発性胆汁性胆管炎の胆管のみにならず免疫チェックポイント阻害薬肝障害の胆管病変においても発現が見られた。両疾患で出現する胆管病変の組織学的類似性は乏しいが、胆管周囲のIFNγ環境に基づく胆管病変の発生に共通性が示唆された。
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