• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

ヒト化マウスを用いたヒト骨髄由来細胞/食道扁平上皮癌細胞相互作用の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07373
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

横崎 宏  神戸大学, 医学研究科, 教授 (10200891)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードヒト化マウス / 骨髄由来細胞 / 食道扁平上皮癌 / 細胞間相互作用 / 癌微小環境
研究成果の概要

ヒト食道扁平上皮癌の増殖・進展に係る腫瘍随伴マクロファージ(TAM)の役割を生体内で検証することを目的として、ヒト化マウスにヒト食道扁平上皮癌細胞TE-11を皮下移植した。移植後50日目までのヒト化マウス腫瘍容量は対照に比較して有意に増大した。腫瘍組織の免疫組織化学的解析では、ヒト化マウス移植腫瘍内に多数のヒトCD163免疫活性陽性マクロファージが確認され、これらTAMが骨髄・末梢血単球由来であることが証明された。さらにヒト化マウスでは移植腫瘍内微小血管密度が高い傾向を認めた。以上、ヒト化マウス移植系がヒト食道扁平上皮癌微小環境解析のための良好なin vivoモデルとなる可能性を立証した。

自由記述の分野

腫瘍病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト造血幹細胞を移植した高度免疫不全マウス体内で機能的なヒト型血液、免疫細胞が出現する状態を狭義の「ヒト化マウス」と呼ぶ。ヒト化マウスのがん研究への応用は、これまで白血病、リンパ腫等造血器腫瘍の発生機構探索が主体であり、固形癌移植に関しては治療開発のヒト化モデルとして使用されることが殆どであった。ヒト化マウス移植食道扁平上皮癌細胞とヒト型造血・免疫系細胞の間にもたらされる、生体内での癌細胞-TAM相互作用の実態を形態・分子の両面から可視化することにより、癌細胞-TAM相互作用を標的とした食道扁平上皮癌制御戦略の創造が期待される。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi