研究成果の概要 |
肺扁平上皮癌において核異型、特に核形不整を示す形態学的要素がPD-L1発現予測因子になり得ること、核異型・PD-L1 high群の症例ではlow群に比してC10orf71,COL14A1の変異が多く見られることが明らかとなった。 免疫チェックポイント阻害薬単独療法の治療決定には腫瘍細胞のPD-L1発現が重要であるが、小検体ではheterogeneityによりPD-L1偽陰性が起こり得る。適切な治療機会を逃さないために、核形不整の高度な肺扁平上皮癌ではPD-L1発現について十分な検討を行うべきであり、C10orf71,COL14A1の肺扁平上皮癌における機能解明により治療の発展が期待される。
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