研究成果の概要 |
大腸癌手術症270例より大腸癌腫瘍組織アレイを作成し、大腸癌細胞、大腸癌間質に存在する炎症細胞や癌関連線維芽細胞の免疫組織学的特徴を解析し、PBK, PHH3, SPATA18, CD47, periostin等の予後規定因子を同定した。同時に、これらの分子が、大腸癌細胞や癌関連線維芽細胞においてどのような作用を有しているのか、培養細胞を用いた実験系を用いて解析し、患者予後を規定するメカニズムの一部を明らかにした。 また、胸膜中皮腫細胞におけるCD70発現は、PD-L1と協調して腫瘍細胞の浸潤・遊走能、細胞増殖能、免疫反応を制御することで、患者予後を悪化させている可能性も明らかにした。
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