研究課題/領域番号 |
20K07418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
種田 積子 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (40408472)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 移植腎生検 / 腎臓移植 / 巣状分節性糸球体硬化症 / 成因 / Banff分類 / 足細胞 / 糸球体内皮細胞 / カルシニューリン阻害剤 |
研究成果の概要 |
腎移植における巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)の臨床病理学的特徴に及ぼすカルシニューリン阻害剤(CNI)の影響を電顕も用いて検討した。FSGS病変はコロンビア分類に基づき評価した。CNIによるFSGS病変は糸球体内皮の腫脹と断片化を伴うNOS亜型が大半を占め、1割に上皮細胞増生の強いCOL亜型も見られた。しかし、再発性のFSGS群で多くみられるCOL亜型とは内皮傷害が高度な点で異なっていた。抗体関連型拒絶(ABMR)で生じるFSGS群とは病理学的共通点は乏しかった。また、T細胞性拒絶や逆流性腎症が背景にある場合、間質線維化により二次的なNOS亜型を生じたが、CNI群と比べ内皮傷害は軽かった。
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自由記述の分野 |
腎臓病理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FSGSは糸球体傷害の形態的なカテゴリーである。腎移植はCNIを含む免疫抑制剤や拒絶反応の影響を受ける。過去の報告では、腎移植におけるFSGSは、臨床的特徴に関連する形態学的特徴に基づき、CNIによる血管毒性、ABMR、ネフロン喪失/過剰濾過に病因分類されている。本研究では、CNIの影響を対象群(再発性FSGS群、ABMR-FSGS群、いずれの群にも属していない病因不明なFSGS群)と比較した。その結果、移植後FSGSの臨床学的特徴は病因によって異なり、同一の病理亜型であっても、電顕上傷害部位は異なっていた。腎移植のFSGS病変の形態学的評価は、FSGSの診断と臨床管理に役立つと考えられた。
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