慢性的なTLR7シグナル活性化が腸内環境を変化させ、その後の自己免疫応答に関与するかを検証した。TLR7アゴニスト刺激開始1週後に腸内細菌叢の変化が観察され、2週後がピークに達した。メタゲノム解析を試みたが、変化は刺激前の個体に依存していたため、具体的な菌種の変化を明らかにできなかった。また、抗生剤投与による腸内細菌叢の減少と腸管上皮バリアの保護を試み、自己抗体産生への影響を検証したが、自己抗体産生に変化は見られなかった。これらの結果から、TLR7シグナルの活性化は腸内細菌叢を変化させるが、その変化が自己免疫疾患と直接関連しているかはまだ明確ではない。
|