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2022 年度 研究成果報告書

滑膜肉腫幹細胞の維持・制御に関わる遺伝子群の解析と新規治療法への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07441
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

木村 太一  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (90435959)

研究分担者 津田 真寿美  北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30431307)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード癌幹細胞 / 滑膜肉腫 / 稀少癌
研究成果の概要

滑膜肉腫幹細胞中で特異的に発現制御される遺伝子の探索を行ったところ、ASCL2およびFOXD3はSS18-SSX2の発現依存性に幹細胞培養群でのみ発現の亢進が認められ、ノックダウンによりCXCR4、NANOG、OCT3/4、SOX2などの幹細胞性遺伝子群の発現が減少する一方で、SS18-SSXの発現には直接関与しないことが明らかとなった。また幹細胞特異的にSS18-SSXとの結合が示唆されたPARP1、はノックダウンにより幹細胞培養条件下でのみ細胞増殖を抑制することが示唆された。これらの遺伝子、結合タンパクのより詳細な解析を進めることで滑膜肉腫幹細胞特異的な新規治療法の開発を目指している。

自由記述の分野

実験病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

滑膜肉腫幹細胞に関する知見は少なく、特にマーカーに関しては我々が同定したCXCR4が世界初である。滑膜肉腫幹細胞特異的なSS18-SSX 結合分子及び転写メカニズムの解析には比較・検証対象として滑膜肉腫幹細胞の同定が必須のため独自性が高いと考える。また滑膜肉腫には有効かつ統一された化学療法のレジメンが存在しない。本研究にて新規治療標的を同定し得た場合、再発症例や予後不良例に関しても幅広い治療の選択肢を提供できる。また滑膜肉腫は診断が困難であり確定診断にはキメラ遺伝子の証明が必要となる。本研究により滑膜肉腫幹細胞特異的な分子を同定し得た場合、免疫染色による有用な診断マーカーの開発が可能となる。

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公開日: 2024-01-30  

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