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2023 年度 研究成果報告書

v-SNAREの翻訳後修飾を介した病原細菌の宿主細胞内生存戦略の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07477
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

北尾 公英  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80462787)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード細菌感染 / レジオネラ / 細胞内寄生 / ユビキチン / 翻訳後修飾 / SNARE
研究成果の概要

病原細菌レジオネラはIV型分泌装置を介して宿主細胞にエフェクターと呼ばれる病原タンパク質を送ることにより宿主小胞輸送を操作し、自身の増殖のための液砲(LCV)を構築する。本研究では、レジオネラ感染初期に宿主v-SNAREをユビキチン修飾するレジオネラエフェクターLpgXを同定した。LpgXは通常のユビキチン化反応とは異なる機序によりv-SNAREのセリン残基にユビキチンを付加する。また、LpgXによるv-SNAREのユビキチン化は通常の細胞内では見られないSNARE結合の形成に寄与し、v-SNAREのLCV上への集積を促進していることが明らかとなった。

自由記述の分野

細菌学、生化学、細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者はこれまでにレジオネラ感染初期にLCVの成熟に寄与する宿主v-SNAREがユビキチン修飾され、感染後期にレジオネラエフェクターLotBによってその修飾が解除されることを見出したが、この一連の翻訳後修飾の意義や機序は不明であった。本研究から、病原細菌レジオネラは宿主感染時にLpgXとLotBによる可逆的な翻訳後修飾により宿主v-SNAREをハイジャックし、LCVの成熟化における膜融合に役立てていることが明らかとなった。本研究成果は、レジオネラ感染を防御するための重要な手がかりを得るために役立つと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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