病原細菌レジオネラはIV型分泌装置を介して宿主細胞にエフェクターと呼ばれる病原タンパク質を送ることにより宿主小胞輸送を操作し、自身の増殖のための液砲(LCV)を構築する。本研究では、レジオネラ感染初期に宿主v-SNAREをユビキチン修飾するレジオネラエフェクターLpgXを同定した。LpgXは通常のユビキチン化反応とは異なる機序によりv-SNAREのセリン残基にユビキチンを付加する。また、LpgXによるv-SNAREのユビキチン化は通常の細胞内では見られないSNARE結合の形成に寄与し、v-SNAREのLCV上への集積を促進していることが明らかとなった。
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