パン酵母S. cerevisiaeにおいて、アルカリ耐性に関する代表的な遺伝子としてRIM101が報告されており、C. albicansではRIM101が病原性に関わることも明らかとなっているが、C. glabrataにおけるRIM101経路に関する研究は例がなかった。菌種によってRIM101経路に関わる遺伝子層に大きなバリエーションがあり、C. glabrataにおいてRIM101経路に関わる遺伝子、またRIM101に制御される遺伝子を明らかにすることにより、抗真菌薬に対する耐性菌が出現しやすいC. glabrataへの対処の幅が大きく広がることが期待される。
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