• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

体内時計を利用した炎症性腸疾患の病態制御

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07535
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

折原 芳波  東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (60450623)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード上皮バリア / 食物繊維 / ポリフェノール / 腸内細菌代謝物 / 時間生物学 / 体内時計 / IBD / 炎症性腸疾患
研究成果の概要

腸内ストレスの軽減がIBDの重症度に与える影響について検証では有用食物繊維の摂取がマウスの盲腸内容物量を増加させ、in vitroおよびin vivo双方のモデルを通して有用食物繊維の摂取が炎症やストレスによる腸管免疫の低下を抑制することを認め、誌上発表した。
腸内細菌叢の代謝産物と時計遺伝子との関係を明らかにするために、腸内細菌によるエラグ酸の代謝産物であるウロリチンA(UA)を用いて、異なる腸管上皮細胞モデルにおける時計遺伝子の発現量や発現リズムを比較し、UAの投与が炎症によって引き起こされた腸上皮細胞の概日リズムの乱れを改善する可能性を示し、現在改稿中である。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト腸上皮細胞およびマウスモデルを用いて有用食物繊維およびUAが腸管上皮免疫系の概日リズムの恒常性の維持において非炎症時、炎症時ともに重要な役割を果たすことを示した。このことは、IBD再発・重症化の予防的治療の可能性を持つだけでなく、IBD以外の免疫バランスの破綻によって引き起こされる他の疾患への応用へとつながる可能性を秘めている。また、シフトワークや社会的時差ぼけなど現代のライフスタイル要因による代謝性疾患に対する応用利用の可能性も秘めており、今後も研究を発展させていきたい。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi