研究課題/領域番号 |
20K07563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 貴世志 東京大学, 医科学研究所, 講師 (50466843)
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研究分担者 |
古川 洋一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20272560)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大腸がん / 肝がん / Wnt/β-cateninシグナル / 転写調節機構 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
本研究では、高頻度にWnt/β-cateninシグナルの異常を認める大腸がんおよび肝がんそれぞれの腫瘍において、同シグナルの新たな標的遺伝子MOSPD1およびODAMを同定した。それぞれの遺伝子のWnt応答エンハンサー領域を同定し、さらに、ODAMは肝がんの細胞周期の進行や増殖に関わることを明らかにした。また、1倍体ゲノムを持つHAP1細胞を用いて、新規Wntシグナル標的遺伝子VSNL1を同定し、同分子の高発現が大腸がん細胞のアポトーシス回避に関与していることを示した。本研究成果は、Wntシグナルが関与する様々な生命現象調節機構の理解が深まることに役立つものと期待される。
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自由記述の分野 |
分子腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Wnt/β-cateninシグナル伝達経路の異常な活性化は、様々ながん種の発がんや細胞の生存、幹細胞の増殖と分化の調節、最近ではがん免疫回避機構に関与することが報告されている。そのため同経路は、がんの再発や薬剤耐性化の解決に繋がる有望な標的として治療薬開発が行われてきた。しかしながら、実際の臨床で投与可能な治療薬の開発には至っていないのが現状である。我々の研究成果は、Wntシグナルの多種多様な生物学的プロセスの理解に役立つだけでなく、これら下流分子を標的とする新しい抗がん剤開発への展開が期待される。
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