悪性黒色腫はメラノサイトという細胞ががん化して発生する悪性腫瘍で、特に白人で頻度が高いが、日本人は10万人あたり1~2人が罹患し、日本全国で、1年間に約1,800人が悪性黒色腫と診断されている。免疫チェックポイント阻害剤の普及により、悪性黒色腫の治療は大きく進歩しているが、未だ治療困難例も存在している。本研究成果により、GREB1 Is4がピリミジン核酸の合成を促進し、がん化を誘導することを示し、GREB1 Is4を介した新たながん化メカニズムを明らかにした。さらに、GREB1が悪性黒色腫の新たな治療標的であり、GREB1へのアンチセンス核酸用いた治療法が有用であることを示した。
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