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2022 年度 研究成果報告書

NR2F1 antisense RNA1の乳がん再発に関与する分子機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07580
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

竹下 文隆  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 部門長 (40466199)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードlong non-coding RNA
研究成果の概要

乳がんの手術後10年以内に再発した患者の原発腫瘍組織で高発現していたNRF2F1-AS1は、エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体によって、発現が抑制的に調節されていることが示唆された。乳がんのNR2F1-AS1高発現株は培養条件とヌードマウスに移植した場合の両者で細胞増殖の速度が遅くなり、がん幹細胞のマーカーとしても知られるSOX2やSOX9の発現量が顕著に上昇していた。以上の結果から、乳がん細胞の休眠状態(dormancy)の維持にNR2F1-AS1が関与していることが示唆され、NR2F1-AS1の発現制御は乳がん再発の抑制に寄与することが期待された。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳がんの化学療法前のがん組織において、同定されている、再発や薬剤耐性に寄与する分子は少ない。さらに、がん細胞がストレスを受けた場合に変動する遺伝子数は、タンパク質にコードされる遺伝子よりも、lncRNAのほうが多いという報告があり、lncRNAの多くは核内でクロマチンの制御に関与してるが、がんの再発や抗がん剤耐性獲得に関与するlncRNAについての報告はまだ少ない。本研究で着目したNR2F1-AS1は、乳がんの休眠状態に関与するlncRNAと推測され、発現機序解明により、再発や抗がん剤耐性獲得に対する予防・治療への貢献が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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