• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

Basal-like乳癌悪性化機構の解明を目指した自発的上皮間葉転換の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07610
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関東京大学

研究代表者

山本 瑞生  東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (90750365)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳癌 / 上皮間葉転換 / EMT / CRISPR/Cas9
研究成果の概要

上皮細胞がその特性を失って間葉系細胞の形質を獲得する上皮間葉転換(EMT)とその逆反応であるMETは癌悪性化の様々なステップで重要である。EMTは癌細胞の細胞死抵抗性や運動性を亢進させて治療後の再発や転移の初期段階である血管への移行を促進する。一方、遠隔臓器へ移動した癌細胞はMETによって上皮様形質を再獲得し活発に増殖して転移巣を形成する。本研究では乳癌におけるEMT/METの可塑性を制御する遺伝子の探索を目的としてCRISPR/Cas9とプール型gRNAによる網羅的な遺伝子スクリーニングを行い、これまでにEMT/METへの関与が知られていない種々の新規のEMT関連遺伝子を見出した。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳癌は転移が見られないステージ0やステージIでは予後が非常に良いにもかかわらず、転移が見られるステージII以降の症例では5年生存率が急激に低下してしまう。癌細胞の上皮間葉転換(EMT)は転移に密接にかかわることが示唆されており、本研究で実施した新しいEMT関連遺伝子群の探索は癌悪性化の機構解明に繋がるだけでなくEMTを標的とした新しい乳癌治療法開発にも寄与すると考えられ、社会的意義は大きい。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi