• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

ウイルス感染から解き明かす神経障害性疼痛増悪・持続機構

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07774
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分51030:病態神経科学関連
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

大岡 静衣  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (80313097)

研究分担者 西澤 大輔  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (80450584)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性疼痛 / 帯状疱疹後神経痛 / 一塩基多型 / 細胞融合 / 水痘帯状疱疹ウイルス
研究成果の概要

HS3ST4発現細胞では、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)感染およびVZV糖蛋白質発現により細胞融合が促進された。HS3ST4蛋白質は、VZVウイルス増殖には影響を及ぼさなかった。慢性痛および帯状疱疹後神経痛、帯状疱疹罹患と関連の強い、HS3ST4遺伝子イントロン領域にある一塩基多型下流に神経細胞株等で新規転写開始部位が存在し、新規mRNAが実際に存在することをRapid amplification of cDNA ends(RACE)等により確認した。当該一塩基多型が新規転写産物の産生制御等を通して、帯状疱疹後神経痛・慢性痛等に関与する可能性が考えられる。

自由記述の分野

神経ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性痛および帯状疱疹後神経痛、帯状疱疹罹患と関連の強い、HS3ST4 遺伝子イントロン領域にある一塩基多型領域の持つ機能を明らかにしつつあり、当該一塩基多型が新規転写産物の産生制御等を通して、帯状疱疹後神経痛・慢性痛等に関与する可能性を示唆した。全長の転写産物や蛋白質のみではなく、部分欠失蛋白質や転写産物が疾患に寄与し、それを一塩基多型を含む領域で検出している可能性を示したことは、疾患に関連するにもかかわらずこれまで機能不明だったゲノム領域が、機能を持つ可能性を示唆し、慢性疼痛等の発症機構解明や個別化医療最適化に繋がる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi