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2022 年度 研究成果報告書

基本的転写共役因子MED1による2型自然免疫制御機構と代謝調節

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07782
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関神戸大学

研究代表者

伊藤 光宏  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (50362794)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード転写メディエーター / MED1 / 核内受容体 / 2型自然免疫
研究成果の概要

メディエーターは動物細胞の遺伝子活性化を開始させるにあたって中心的役割を果たす大きな蛋白複合体である。メディエーターを構成する蛋白の1つMED1は女性ホルモンなど脂溶性ホルモンの受容体の機能を司る。MED1と脂溶性ホルモン受容体の連関を断ち切ったマウスを作成したところ、同マウスは正常に発育したが、高エネルギー食で飼育すると太りにくい性質であった。本研究はそのメカニズムが哺乳類が持つ自然免疫機構にある可能性を示すものである。すなわち、本変異マウスでは脂肪組織においてある種の自然免疫を担当する細胞群が賦活して太りにくくなることから、MED1の脂肪代謝における重要性が示された。

自由記述の分野

内科学一般、臨床検査医学、血液内科学、分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

厚労省「国民健康・栄養調査」によれば、日本国民の成人男性33.0%、女性22.3%が肥満であり、その数は年々増加している。飽食の現代、高エネルギー食に伴う肥満をいかに解消するかは公衆衛生上非常に重要な課題になっている。本研究はこの課題に、基本的な遺伝子活性化のメカニズムからユニークに取り組む点で学術的意義がある。本研究の重要で都合いい点は、MED1と脂溶性ホルモン受容体との連関を断絶しても通常の生活に影響を与えず、過食時に限って肥満や代謝悪化を抑制することであり、将来ヒトに適用できれば肥満の治療や予防に有効な可能性が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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