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2022 年度 研究成果報告書

コグニティブフレイルの臨床的意義解明のための総合研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07832
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52010:内科学一般関連
研究機関杏林大学

研究代表者

神崎 恒一  杏林大学, 医学部, 教授 (80272540)

研究分担者 海老原 孝枝  杏林大学, 医学部, 准教授 (30396478)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードコグニティブフレイル / 老年症候群 / 栄養状態 / 動脈スティフネス / 意欲 / 口腔機能 / 舌圧
研究成果の概要

杏林大学病院もの忘れ外来を受診したコグニティブフレイル(以下コグフレと略)者の臨床的特徴について以下の知見を得た。1.MCI群に比較してコグフレ群は老年症候群の保有数が多く、日中活動量が低く、栄養状態が悪く、動脈スティフネスが強く、ラクナ梗塞が多発していた。2.新型コロナウィルス感染症蔓延中の2020年7~9月の初診患者は、他の時期と比較して、フレイルな高齢者が多かった。3.口腔機能を評価したところ①男女で加齢に伴う口腔機能の落ち方が異なること、②栄養状態の低下は舌圧や筋量の低下と関連が強いこと、③コグフレ者は自覚がなくても舌圧が低く、栄養状態がよくないことが明らかとなった。

自由記述の分野

老年医学、地域医療、加齢医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

身体的フレイル単独や軽度認知障害単独に比べて、両者を合併したコグニティブフレイルはより要介護に陥りやすい危険な状態である。本研究でコグニティブフレイルの特徴として、高齢で老年症候群の保有数が多いこと、日中の活動量が低いこと、舌圧が弱く、栄養状態がよくないこと、動脈スティフネスが強く、ラクナ梗塞が多発し、大脳白質病変が強い傾向があることを明らかにすることができた。したがってコグニティブフレイルと判定されたら、上記の点に注目して、弱点を放置しない、もしくは積極的に介入して要介護になることを予防する必要がある。ただし、介入の効果については今後の研究が必要である。

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公開日: 2024-01-30  

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