研究課題/領域番号 |
20K07838
|
研究機関 | 大阪保健医療大学 |
研究代表者 |
藤岡 重和 大阪保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (20319528)
|
研究分担者 |
寺崎 文生 大阪医科薬科大学, その他部局等, 功労教授 (20236988)
宗宮 浩一 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (20319544)
早崎 華 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (90257866)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 心筋症 / ストレス / 微量元素 |
研究実績の概要 |
タコツボ型心筋症は1990年代にわが国で疾患概念が確立され、現在では国際的に広く認識された心病態である。精神的ストレス、身体的ストレスが誘因となり、急性心筋梗塞に酷似した胸痛と心電図変化で発症するが、本症の発症機構は未だ不明である。我々はタコツボ型心筋症の発症機序解明のためモデル心筋を作製し、細胞内微量元素動態に関する研究、及び電子顕微鏡を用いた超微形態学的研究を進めている。本年度は、種々カテコラミン投与による本症心筋モデルを作製し、電子顕微鏡を用いた超微形態学的検索により心筋細胞内小器官の構造変化を特定した。そして、免疫電顕を用いてストレス蛋白発現と心筋細胞内小器官の構造変化の関連を検討し、タコツボ型心筋症発症機構の解明を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、種々カテコラミン投与による本症モデル心筋作製、透過電子顕微鏡による心筋細胞小器官の構造変化検索、ストレス蛋白発現と心筋細胞内小器官の構造変化に関する研究に予想以上の時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は、タコツボ型心筋症の発症機序の解明のため、走査電顕、免疫電顕を用いた超微形態学的研究を進める。また、本症モデル心筋における微量元素動態のさらなる解析を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本年度、超微形態学的研究のための消耗品支出が少なかった。当該研究経費は、次年度の走査電顕、免疫電顕による超微形態学的研究、及び心筋細胞内微量元素動態分析に充当する。
|