超高齢化社会が進行する中で、高齢者の生活機能障害を予防し、QOLを維持することは喫緊の課題である。最近、サルコペニア・フレイルの様な新しい概念が提唱されたが、我々は、生体内の恒常性制御のメカニズムの解析を進め、その病態を解明することが重要であると考えた。 我々は生理活性ペプチド、アドレノメデュリン(AM)と、その受容体活性調節タンパクRAMP2による生体内の恒常性維持機構に注目してきた。AM, RAMP2は骨格筋にも豊富に存在するが、その機能や病態との関係は不明である。本研究ではAM-RAMP2システムのサルコペニア・フレイルにおける病態生理学的意義と治療応用の可能性を検証した。
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