研究課題/領域番号 |
20K07899
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
河内 泉 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40432083)
|
研究分担者 |
柿田 明美 新潟大学, 脳研究所, 教授 (80281012)
五十嵐 博中 新潟大学, 脳研究所, 教授 (20231128)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 多発性硬化症 / 視神経脊髄炎 / neural repair |
研究成果の概要 |
多発性硬化症 (MS) と視神経脊髄炎 (NMO) は, 異なる2つの特性「自己免疫」と「神経回路破壊」を特徴とする自己免疫性グリア病である. 脳梗塞モデル動物の知見を基盤に, ケモカイン・マスターレギュレーター分子の発現動態等の解析から, neural repair能を持つ可能性がある「脳特異的な制御性・修復向性免疫細胞群」と神経回路を破綻させる「神経回路破綻向性免疫細胞群」のプロファイルを明らかにした. 脳の恒常性維持と神経回路修復のプロセスを探索することにより, 自己免疫性グリア病におけるneural repairに向けた創薬開発が期待される.
|
自由記述の分野 |
神経内科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中枢神経系自己免疫疾患の二大疾患「多発性硬化症」と「視神経脊髄炎」の原因や機能回復に必要なneural repairの機序は未だに不明である. 本研究では脳特異的な「制御性・修復向性免疫細胞群」と「神経回路破綻向性免疫細胞群」の特徴の詳細が解析された. Neural repairを目的とした分子標的治療の開発はunmet medical needsが高いため, その病態基盤の一部を明らかにしたことは治療開発に応用できる可能性があり, 社会的意義がある.
|