研究課題
原発性肺癌に対し準備を進めてきたが紹介症例に乏しく肺癌の症例に関して、過去の症例のレビューを中心に解析と論文化を進めた。日本における標準化学療法であるシスプラチンとドセタキセル併用時においても、容積、線量パラメータが最も重要な因子であることを示し、論文化した。PET/CTに関して、根治的化学放射線療法と術前化学放射線療法時における有用性を調べ論文化した。本研究に直接影響・関連すると思われる放射線肺炎の予測因子についてデータ解析を後ろ向きの研究で進めた。術前化学放射線療法症例について内臓脂肪量と放射線肺炎の関連を示す結果を得て、論文化した。現在、根治的化学放射線療法についてもデータを収集中で、60例までデータ取得しているが、さらに症例を増やして検討したいと考えている。縦郭リンパ節転移や食道癌などそのほかの症例を組み込むことも検討中であるが、肺癌のように放射線肺炎が重要な問題となっているかどうか過去のデータを収集、解析して本研究に組み込むことが妥当かどうか判断したい。
4: 遅れている
2020年度はコロナ禍のためか、III期肺癌で根治的化学放射線療法の症例がほとんど紹介されず登録ができなかった。
岡山大学病院にて研究を進める予定であるが、分担研究者を増やす、対象疾患を増やすなどして対応する。対象疾患については、肺癌だけでなく、縦隔リンパ節転移や食道癌についても含める方向で検討中である。
既存設備へのデータ保存のため、高精細CT用のハードディスクの購入とメーカーによる設置作業を予定していた。新型コロナウイルス感染症の影響で設置が遅れている。現進捗状況では既存設備で対応可能なため設備不足は生じていないが、次年度は高精細CT用ハードディスクを導入・設置予定である。そのほか当該年度に予定している25症例のDNA抽出とSNP解析費用として合わせて約212万円を使用する予定である。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 14件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件)
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