研究課題
肺癌の症例に関して、過去の症例のレビューを中心に解析と論文化を進めた。本研究に直接影響・関連すると思われるCT画像以外の放射線肺炎の予測因子や予後因子についてデータ解析を後ろ向きの研究で進めた。その結果高齢者の定位照射症例の予後検討を行い、放射線肺炎によるグレード5症例を認め、高齢者においても放射線肺炎の管理や事前の予測が重要であることを確認した。生命予後因子についても解析を行い、PET画像やサルコペニアとの相関を明らかにした。放射線治療に関して、緩和的な線量にとどまった症例においての予後を解析した。解析により緩和的な線量での治療症例は、病状悪化は、原病によるものがほとんどで放射線肺炎の解析対象とはなりにくいことを確認した。
4: 遅れている
新型コロナウイルス感染症の影響により、超高精細CT装置にて行う画像評価が遅れているため。
岡山大学病院にて研究を進める予定で、倫理委員会への申請をすすめており承認後に開始予定である。対象は肺癌のみとして少数の症例でも対応可能な内容に変更して申請することを検討している。局所進行肺癌は減少傾向で新型コロナウイルス感染症の影響は継続しているが、登録症例確保に努める方針である。
既存設備へのデータ保存のため、高精細CT用のハードディスクの購入とメーカーによる設置作業を予定していた。現進捗状況を鑑み既存設備で対応可能なため設備不足は生じていないが、倫理委員会承認後、次年度は高精細CT用ハードディスクを導入・設置予定である。そのほか当該年度に予定しているDNA抽出とSNP解析費用として、対象人数に応じて費用が発生する。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (1件)
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