研究課題/領域番号 |
20K07996
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
勝井 邦彰 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (30509419)
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研究分担者 |
久保 寿夫 岡山大学, 大学病院, 助教 (90726928) [辞退]
大川 七子 (小河七子) 岡山大学, 大学病院, 助教 (70803633)
吉尾 浩太郎 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70623297)
杉山 聡一 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50898567)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 放射線治療 / 放射線肺臓炎 |
研究実績の概要 |
肺癌の症例に関して、過去の症例のレビューを中心に解析と論文化を進めた。 本研究に直接影響・関連すると思われるCT画像以外の放射線肺炎の予測因子や予後因子についてデータ解析を後ろ向きの研究で進めた。その結果高齢者の定位照射症例の予後検討を行い、放射線肺炎によるグレード5症例を認め、高齢者においても放射線肺炎の管理や事前の予測がが重要であることを確認した。生命予後因子についても解析を行い、PET画像やサルコペニアとの相関を明らかにした。放射線治療に関して、緩和的な線量にとどまった症例においての予後を解析した。解析により緩和的な線量での治療症例は、病状悪化は、原病によるものがほとんどで放射線肺炎の解析対象とはなりにくいことを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、超高精細CT装置にて行う画像評価が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
岡山大学病院にて研究を進め、倫理委員会への申請と承認を受け開始した。対象は根治的放射線治療を行なう症例のみとして少数の症例でも対応可能な内容に変更して申請した。局所進行肺癌は減少傾向で新型コロナウイルス感染症の影響は継続しているが、登録症例確保に努める方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
既存設備へのデータ保存のため、高精細CT用のハードディスクの購入とメーカーによる設置作業を予定していた。現進捗状況を鑑み既存設備で対応可能なため設備不足は生じていないが、倫理委員会承認後、次年度は高精細CT用ハードディスクを導入・設置予定である。そのほか当該年度に予定しているDNA抽出とSNP解析費用として、対象人数に応じて費用が発生する。
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