研究課題/領域番号 |
20K08009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
西村 恭昌 近畿大学, 医学部, 教授 (00218207)
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研究分担者 |
稲田 正浩 近畿大学, 医学部, 講師 (40738415)
石川 一樹 近畿大学, 医学部, 講師 (10511016)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 強度変調放射線治療 / 晩期有害事象 / 耐容線量 / 線量効果関係 / 線量体積ヒストグラム / 頭頸部腫瘍 |
研究成果の概要 |
「上咽頭癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の多施設共同第II相試験(JCOG1015)」の線量体積ヒストグラム(DVH)と74例の患者データを用いて、DVH因子と臓器特異的晩期有害事象との線量効果関係を検討した。その結果、脊髄炎G1以上と脳幹D1cc≧55.8Gy、中枢神経壊死G1以上と脳D1cc≧72.1Gy、聴覚障害G2以上と内耳Dmean≧44Gy、および視神経障害と眼球Dmax≧36.6Gyとの間に有意な線量依存関係が確認された。頭頸部腫瘍に対するIMRTにおいては、内耳、脳幹線量のさらなる低減が望ましいと考えられた。
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自由記述の分野 |
放射線腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「上咽頭癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の多施設共同第II相試験(JCOG1015)」の線量体積ヒストグラム(DVH)と患者データを用いて、晩期有害事象と正常臓器の線量効果関係を明らかにした研究である。全例3年以上の経過観察を行った質の高い臨床試験のデータを基にした解析で、信頼性は高い。内耳線量、脳幹線量などと、聴覚障害、脊髄炎との関係が示され、研究成果は、原著論文として掲載された。本研究の成果は、次の臨床試験のプロトコール作成およびより安全な頭頸部腫瘍IMRTの標準化に役立つものと考えられる。
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