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2022 年度 研究成果報告書

Th2細胞による脂肪細胞のエネルギー消費活性化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08214
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

中江 淳  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (00344573)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肥満 / エネルギー消費 / 皮下脂肪組織 / ベージュ脂肪細胞 / Foxo / Th2リンパ球 / Ccl22
研究成果の概要

CD4陽性Tリンパ球特異的Foxo1ノックアウトFoxo3ヘテロノックアウトマウス(T-Quarter KO; T-QKO)では、Foxoの減少によりTh2リンパ球でのケモカイン受容体Ccr4遺伝子発現が増加し、ケモカインCcl22に対する感受性が増加することにより、脂肪細胞のベージュ化が促進する。一方、Ccl22は、寒冷刺激下において、皮下脂肪組織特異的に発現が誘導される。これにより、T-QKOの皮下脂肪にはより多くのTh2リンパ球がリクルートされることになり、ベージュ化に重要であると考えられているインターロイキン4、13(Il4、Il13)の産生を促進すると考えられた。

自由記述の分野

肥満、2型糖尿病

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満は、エネルギー摂取とエネルギー消費の過度の正のバランスにより発症し、現代における最大の栄養破綻病態である。現在、肥満予防・治療の方策に一つとして、エネルギー消費調節が脂肪細胞を中心に注目を集めている。本研究により、脂肪細胞のベージュ化過程にケモカインCcl22が関与する可能性が示唆された。今後は、Ccl22の生理的役割を明らかにするために、ノックアウトによるCcl22作用の抑制、および、Ccl22の過剰発現による抗肥満効果の有無を解析し、肥満の予防・治療戦略の新たな標的分子としての可能性を探る。

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公開日: 2024-01-30  

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