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2022 年度 研究成果報告書

日本人若年者に好発する木村病(軟部好酸球肉芽腫)の病因および病態の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08258
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関高知大学

研究代表者

藤枝 幹也  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60209020)

研究分担者 樋口 智紀  高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 講師 (00448771)
橋田 裕美子  高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (00767999)
大畑 雅典  高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (50263976)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードウイルス / 炎症 / 皮下腫瘤
研究成果の概要

木村病(軟部好酸球肉芽種)は、頭頸部のリンパ節腫脹や皮下軟部組織に腫瘤を形成し、慢性の経過をたどる疾患である。若年者に多く、東アジア特に日本人に多く発症するのが特徴である。これまで原因は明らかにされていなかったが、本研究において皮膚に指向性を示すヒトポリオーマウイルス6型(HPyV6)のDNAとウイルス由来抗原が木村病組織から検出され、しかも持続感染していたことから木村病の病因や病態修飾因子としての関連性が示唆された。さらに本研究で検出されたHPyV6の遺伝子型は全て日本/アジア型変異株であった。

自由記述の分野

ウイルス学、小児科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、ウイルス抗原の発現を伴う高ウイルス量のHPyV6が木村病から検出され、これまで不明であった木村病の病因との関連性が示唆された。さらに、日本人発症の木村病から検出されたHPyV6株は全て日本/アジア型変異株あることが示された。このウイルス遺伝子型が、日本人に好発し欧米人では発生頻度が低いという木村病発症率の地理的相違に関与する可能性が示された。これらの研究結果を基に、木村病の病勢診断や新規治療法開発に向けた研究へと発展させることが期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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