研究課題/領域番号 |
20K08355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 福井大学 (2022-2023) 名古屋大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
玉田 宏美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (60712817)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 脳腸連関 / SIP Syncytium / FIB/SEM / 腸間膜 / マクロファージ |
研究成果の概要 |
本研究では、消化管の内在性運動制御機構(Smooth muscle cells - interstitial cells of Cajal- PDGFRαcells syncytium: SIP Syncytium)と中枢神経とのインタラクションの構造基盤を理解するため、FIB/SEM(Focused Ion Beam Scanning Electron Microscopy)を用いた解析を行った。その結果、迷走神経運動神経線維は、胃のみならず小腸や大腸にも投射していることを明らかにし、それらに注目したFIB/SEM解析を展開することで、それらの新しい形態所見や細胞間連絡様式を提示した。
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自由記述の分野 |
細胞組織学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化管は日常的な不調も身近なものであり、特に脳との関係は近年腸内細菌叢の観点からも注目されている。これらの構造基盤の理解は、時間・部位特異的に複雑な消化管運動機能の説明を可能にし、それらに付随する疾患や不調に対するアプローチなどの臨床応用を加速する可能性も期待できる。 また、迷走神経の走行部位である腸間膜の研究に関しては、炎症や外科手術などによる物理的な刺激も受けやすく、損傷後の修復の加速が急がれるほか、スムーズな消化管運動の維持には最適な組織構造を維持する必要がある。本研究で明らかにされたマクロファージに着眼することでこれらの制御が可能になることが期待できる。
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