胃粘膜特異的IL-33発現マウスおよびSox9ノックアウトマウスを樹立し、任意のタイミングで胃体部、もしくは胃前庭部特異的に化生粘膜を作成することに成功した。これらのモデルにより急性発症、および慢性発症の化生について検討することが可能となった。これらの胃組織にはCD45陽性炎症細胞浸潤がみられ、化生発生において炎症細胞浸潤が重要と考えられた。また体部および前庭部では化生粘膜の性状と発生機序が異なっていた。粘膜RNAでは、上皮細胞におけるこれらの遺伝子変異によってケモカインや接着分子の発現が上昇しており、化生発生における上皮細胞と炎症細胞間の相互作用のメディエーターになっていると考えられた。
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