マウス心臓から単離した血管内皮細胞をシングルセル解析し、申請段階で選び出していた4つの転写因子の相互発現を確認したところ、全ての血管内皮細胞に同様に発現しているものではなく、ヘテロな組み合わせを構築していることがわかった。また、それぞれの転写因子に異なる直接的制御機構があり、特にその一つはりプロモーター付近の結合が豊富でありコアプロモーターとして機能している可能性が示唆された。これらの転写因子を組み合わせた過剰発現細胞株を作成し、傷害心筋への移植モデルを作成した。その結果、2因子が生着に必須であること、また付随する3つ目の因子によって分子発現パターンが明らかとなった。
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