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2022 年度 研究成果報告書

老化による心機能低下における低分子量Gタンパク質シグナル伝達系の新たな作用機序

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08489
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

扇田 久和  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50379236)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード心機能 / ミトコンドリア / 老化 / RhoA
研究成果の概要

心臓老化に対して低分子量Gタンパク質の一つRhoAが心保護的に作用していることを、心筋特異的RhoAコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを作製して明らかにした。RhoAは心筋細胞内でパーキンの発現を促進し、心筋エネルギー代謝に重要なミトコンドリアの機能維持に関与していた。また、RhoA cKOマウスにアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を使って心筋でのパーキンの発現を補充すると心臓老化を抑制することができた。

自由記述の分野

生化学、循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義として、高齢者で増加している心機能低下、心不全に関する新たな分子メカニズムを解明することができた。心不全は現在でも5年生存率約50%という予後不良の病態であり、本研究の成果は超高齢社会の日本においてこの病態を克服するための治療法開発の基盤として活用できる。例えば、心筋RhoAの発現が低下している心不全患者に対して、AAVを用いて心筋へのRhoAあるいはパーキンの補充療法を開発していくことなどが考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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