eR1はRunx1の発現を制御しているエンハンサーであり、様々な組織幹細胞で活性化していることが知られている。本研究では、肺におけるeR1の活性化と肺組織幹細胞との関連について解析を行った。肺におけるeR1陽性細胞はCD44、OCT4、SOX2を発現している細胞であることを見出した。またeR1陽性細胞は通常状態では基底膜辺縁に存在し休眠状態にあるが、肺損傷時には増殖分化し肺組織の再生に関与することを明らかにした。以上の結果より、肺におけるeR1陽性細胞は肺組織幹細胞の一つである可能性が考えられた。
|