研究課題/領域番号 |
20K08580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
福原 達朗 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん先進治療開発研究部, 特任研究員 (80400365)
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研究分担者 |
田中 伸幸 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん先進治療開発研究部, 部長 (60280872)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | がん / 細胞骨格 |
研究成果の概要 |
増殖因子受容体は、増殖シグナルと同時に形態変化や移動性などからなる機械的シグナルを伝えることで、癌としての力学的環境を維持している。本研究ではEGFR変異細胞を用いたYAPの解析から、YAPの活性化が示唆された。YAPの標的遺伝子を定量したところ、EGFRシグナルにより転写活性化が認められた。一方で細胞骨格を阻害すると、細胞ストレスが高まり、同時に細胞の遊走、浸潤、拡散が阻害された。 これらの結果から、YAP がアクチン細胞骨格と連携して肺がんの悪性形質を促進することが示唆された。
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自由記述の分野 |
がん治療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では肺がんと細胞骨格の関連に関する示唆に富む結果を得た。肺がんは治療抵抗性が問題となっており、本研究により明らかとなった細胞骨格によるアポトーシス抵抗性の発揮は、新たな治療戦略の設定に寄与する可能性がある。肺がんの新たな治療法開発に繋がれば社会的貢献となることが期待される。
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