研究課題/領域番号 |
20K08591
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山田 浩司 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (80325092)
|
研究分担者 |
竹居 孝二 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40322226)
淺沼 克彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60449064)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | タンパク尿 / ポドサイト / ダイナミン / アクチン / 微小管 / 透過型電子顕微鏡 / in vitro / 細胞骨格 |
研究成果の概要 |
腎臓で血液濾過に重要なポドサイトは、基底膜を介して毛細血管を包み血液濾過装置を構成している。そのため、ポドサイトの形態・機能の維持が蛋白尿の悪化を防ぐために重要であるが、その機構は不明である。我々は、ポドサイトに発現しているダイナミン1とダイナミン2タンパク質の機能に着目した。これまでに、両タンパク質ともにポドサイトの形態・機能維持に必須であることが示されているが、その分子メカニズムは不明である。本研究では、ダイナミン1が微小管、ダイナミン2がアクチン線維の束化と安定化に働き、ポドサイトの形態と機能を支えることを明らかにした。
|
自由記述の分野 |
生化学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎臓糸球体ポドサイトは、血液を濾過し蛋白尿の発生を防ぐ中心的な役割を持っている。このため、ポドサイトの障害により血液濾過装置が破綻すると、透析治療が必要な慢性腎不全の進行に直結する。本研究では、ポドサイトの形態・機能の維持に重要なダイナミンによる微小管、アクチン線維束化機構の一端を明らかにできた。さらに、ダイナミンの活性化はポドサイトのアクチン細胞骨格の再構成のみならず接着能も促進することから、ポドサイトの保護や機能改善に働くダイナミンをターゲットとした創薬が大いに期待される。
|