研究成果の概要 |
本研究では心腎連関の分子機序解明を目的として、dnNRSF-Tg心不全マウスにおいて、片腎摘を行った後に腎動脈の虚血再灌流を行った。心不全マウスにおいては野生型マウスと比して、血清Crと血清BUNは有意な上昇を認め腎機能が悪化していた。また心不全マウスでは、全腎RNAにおいてCcl2、Lcn2の発現上昇を認め、炎症ならびに尿細管障害が増強していることが示唆された。これらの結果から心不全状態において腎障害が発症すると炎症反応の増悪を伴い腎機能がさらに悪化することが示された。さらに全腎のマイクロアレイではPsma1, Lrit1, Sdr16c6が増加することを示した。
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