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2022 年度 研究成果報告書

自己免疫性造血不全における新たな免疫回避機構による造血制御変容の基盤的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08707
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

片桐 孝和  金沢大学, 保健学系, 准教授 (60621159)

研究分担者 細川 晃平  金沢大学, 附属病院, 助教 (10786239)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードiPS細胞 / HLA / 自己免疫疾患 / 造血幹細胞 / 骨髄移植 / 免疫不全マウス
研究成果の概要

自己免疫性骨髄不全は、造血幹前駆細胞に対する自己の細胞傷害性T細胞の攻撃が発端となり発症する再生不良性貧血を代表とする造血不全である。恒常的な造血を目的とした造血幹前駆細胞の「免疫回避手段の多様性」と、それに伴う「造血制御の変容」は未だに解明されていない。本研究では、造血制御に関与するケモカインのひとつであるCXCR4の発現が、多様な免疫回避手段により異なる表現型を有する造血幹前駆細胞の間で乖離していることを見出した。さらに、患者iPS細胞から誘導した造血幹前駆細胞を用いた移植実験により、その発現がepigenetic memoryとして制御されている可能性を明らかにした。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己免疫性骨髄不全は、造血幹前駆細胞に対する自己の細胞傷害性T細胞の攻撃が発端となり発症する造血不全である。本研究において、患者iPS細胞から誘導した造血幹前駆細胞を用いた実験により、造血制御関連ケモカインであるCXCR4の発現が多様な表現型を有する造血幹前駆細胞の間で乖離しているとともに、その発現がepigenetic memoryとして制御されている可能性を示した。本研究成果は、造血制御機構の解明に大きく貢献するとともに、骨髄不全患者の良性および前がん性クローン性造血の鑑別に役立つ可能性が考えられる。また、将来的には個別化医療の進展にも繋がることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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