研究代表者は、培養骨髄間葉系幹細胞(MSC)に5つの遺伝子を強制発現することで、in vitroで造血幹細胞を維持・増殖させる能力を再び有するようになった再賦活化骨髄間葉系幹細胞 (rMSC)を開発し、報告した。このrMSCはin vitroで造血幹細胞を増やすためには非常に強力なプラットフォームとなるが、rMSCをマウスに移植した場合にはin vivoでの生着は認められなかった。そこで、このrMSCに各種遺伝子を追加導入して、細胞の増殖能・生存能力などの機能を調べ、候補遺伝子を複数見出した。そのうち、有力な候補遺伝子を導入することで改良型rMSCを作成することが出来た。
|