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2022 年度 研究成果報告書

癌遺伝子WT1による造血器腫瘍の代謝制御

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08732
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

尾路 祐介  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20294100)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードWT1
研究成果の概要

WT1タンパクは代謝酵素Y1およびY2に直接結合してこれらの活性を増強する。本課題では、1)WT1タンパクの代謝酵素との結合領域配列のペプチド(WT1ペプチド)が白血病細胞に細胞死を誘導する、 2)代謝安定性の高いD体のWT1ペプチドは天然型ペプチドに比較してより強い抗腫瘍活性を示す、3) WT1ペプチドは白血病細胞のみならずWT1を発現する様々な固形悪性腫瘍においても細胞死を誘導することを示した。これらの結果はWT1と代謝酵素Y1、Y2のタンパク間相互作用(PPI)が白血病のみならず多くの癌種において生存に重要な役割を果たし、これが新規の分子標的治療のターゲットになりうることを示している。

自由記述の分野

がん生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題ではWT1と代謝酵素のPPIが白血病および膵がんや悪性神経膠腫において生存に重要な役割を果たしており、このWT1と代謝酵素のPPIが新たな分子標的のターゲットになりうることを示した。これはこれまで核タンパクとして転写やスプライシング調節に関与すると考えられてきたWT1タンパクの新たながん遺伝子機能を明らかにしたものである。さらにWT1タンパクと代謝酵素のPPIが分子標的治療の新たなターゲットとなりうることは、腫瘍特異的で広い癌種に対して適応可能な新規メカニズムの分子標的治療の可能性を示すものである。

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公開日: 2024-01-30  

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