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2022 年度 研究成果報告書

CD35陽性白血病幹細胞の機能解析と治療標的候補分子の抽出

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08755
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

森 康雄  九州大学, 大学病院, 助教 (90573345)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードCD35 / 白血病幹細胞 / 補体経路 / 治療標的
研究成果の概要

白血病幹細胞(LSC)分画の28.8±11.3%にCD35陽性亜分画の存在が確認され、これらは既知のLSCマーカーであるTim3+分画に濃縮された。フローサイトメトリーで純化したCD35+/-LSC分画を用いて施行した補体結合アッセイでは、CD35+分画で補体結合が少ない傾向が見られたものの、その他の解析では両者に有意差を認めなかった。 遺伝子発現や蛋白発現を比較解析し、CD35陽性分画の機能的特徴や治療標的となる特定の分子・シグナル経路などの存在を明らかにする必要がある。また再発症例の検体を用いた解析を追加し、CD35発現が臨床経過に与える影響に関し検証していく予定である。

自由記述の分野

血液学 造血細胞移植 幹細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々が造血幹細胞マーカーとして見出したCD35の発現は、白血病幹細胞(LSC)分画にも見出された。既知のLSCマーカーであるTim-3との共発現パターンから機能的なLSCの分離・純化に有用であると考えられ、今後のLSC研究に利用可能な有意義が結果が得られたものと考えている。一方で、研究期間内には治療法開発に直結するデータの創出には至らず、CD35+Tim-3+LSCでより特異的に発現する分子や特徴的なシグナル経路の抽出など、実臨床への応用に向けた研究継続の必要性を認識している。

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公開日: 2024-01-30  

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