BCL11BはT細胞系転写因子である。BCL11BはT細胞悪性腫瘍において発がん性の役割を果たすが、骨髄性悪性腫瘍については明らかでない。BCL11B高発現のAML臨床検体は、低WBCと血小板数の減少に関連していた。骨髄系細胞株で強制的にBCL11Bを発現させるとIL7Rが発現し、これは臨床のBCL11B-highサンプルでも確認された。ウェスタンブロットにより、BCL11Bの発現がIL7刺激に応答してJAKリン酸化を誘導することが明らかになった。BCL11B高発現のAML細胞は、IL7RAの増加とJAKの活性化を示しこの経路は治療標的となりうる。
|