寄生虫の鑑別診断を臨床現場や流行現場で実施するための方法を開発した。具体的には、LAMP法を用いた裂頭条虫3種ならびにテニア条虫3種の鑑別DNA検出法にICTによる増幅DNAの分別検出法を組合わせた検査法の開発を行った。LAMP法を用いた種特異的なDNA増幅検査法にはミトコンドリア遺伝子のCOX1を標的とした。また、プライマーの5‘末端をFITC、Biotin、DIGで標識することでICTによる増幅DNAの分別検出を行った。裂頭条虫DNA、テニア条虫DNA、その他寄生虫DNAを用いた精度解析により、開発した検査法は特異度が高い検査法であることが明らかとなった。
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