劇症型溶血性レンサ球菌感染症は約30%が死亡する致死率の高い感染症であり、メディア等では「人食いバクテリア」と称されている。国内年間報告数は、1999~2013年では100-200例前後を推移していたが、2014年に260例を超えてから増加の一途をたどり、2019年では約900例となった。したがって既存の抗生物質による治療に追加可能な新規治療法の開発が必要であると考えられる。本研究の成果は、劇症型感染マウスモデルにおいて、免疫細胞による炎症と抗炎症のバランス調節機構が感染防御をコントロールできる可能性を示している。
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