• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

アスペルギルスと非結核性抗酸菌の細胞間コミュニケーションを介した難治化機序の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K08840
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

泉川 公一  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (20404212)

研究分担者 田代 将人  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (20713457)
田中 健之  長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30432967)
高園 貴弘  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30716569)
角田 俊之  福岡大学, 医学部, 准教授 (70444817)
串間 尚子  福岡大学, 医学部, 准教授 (90642497)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアスペルギルス / 非結核性抗酸菌 / 相互作用 / 細胞間コミュニケーション
研究成果の概要

非結核性抗酸菌とアスペルギルスの細胞間コミュニケーションに着目しin vitro、微小環境モデル、マウスモデルを用いて病態と相互の病原性への影響を検討した。1)非結核性抗酸菌の培養上清が、アスペルギルスのバイオフィルム形成能を増強することを証明した。2)ヒト気道三次元微少環境モデルにて、アスペルギルスの胞子が肺胞上皮細胞のアポトーシスと線維芽細胞の増殖を促すことを証明した。3)マウス慢性肺アスペルギルス症モデルにてアスペルギルス菌球に対してマクロファージが泡沫細胞化して応答していることを証明した。
以上から、肺アスペルギルス症の病態解明と、非結核性抗酸菌が増悪因子になりうることを証明した。

自由記述の分野

真菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国では陳旧性肺結核、気管支拡張症、COPDなどの呼吸器疾患の患者が多く、これらの疾患に糸状真菌であるアスペルギルス、細菌である非結核性抗酸菌や緑膿菌などが、単独、あるいは同時に感染することがあり、共感染した場合は単独感染時よりもさらに難治化する。今回の研究の結果より、肺アスペルギルス症の病態解明、ならびに、肺局所における非結核性抗酸菌の存在が肺アスペルギルス症の増悪因子になりうることが証明された。今後の治療の開発に寄与すると思われる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi