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2023 年度 研究成果報告書

ESBL産生菌の腸内定着に寄与するマイクロバイオームの解明と新規制御法への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08843
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

柳原 克紀  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40315239)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードディスバイオーシス / 腸内細菌科細菌 / マイクロバイオーム
研究成果の概要

マウスを抗菌薬で前処理すると、細菌叢の乱れである「ディスバイオーシス」が誘導され、ESBL産生菌の臨床分離株が定着する。腸内容物を抗菌薬を含む選択培地で培養し、細菌種の同定と定量を行った。定着群および対象群から糞便サンプルを採取し、構成細菌種の同定と菌種組成の解析を行った。抗菌薬による腸内細菌叢のディスバイオーシス誘導が薬剤耐性菌(ESBL-E.coli)の定着に影響することが示された。また、腸内細菌叢の一部の構成細菌群がESBL-E.coliのコロニー形成抵抗性に関与していることが示唆された。これらの結果は、マイクロバイオームが耐性菌の定着を抑止する有用なツールになり得ることを示している。

自由記述の分野

感染症学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸菌や肺炎桿菌などの腸内細菌科細菌は、近年増加傾向にあり、通常の感染対策では効果が乏しい。腸内に定着するこれらの菌をコントロールすることは難しい。本研究では、マイクロバイオームを活用した耐性菌の定着抑止が可能であることを明らかになった。これは、薬剤耐性腸内細菌科細菌の新しい制御法につながるものである。AMR(薬剤耐性菌)は世界的に問題になっており、解決すべき課題である。本研究成果が対策の一助になることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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