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2022 年度 研究成果報告書

2型糖尿病発症における膵β細胞でのmTORC1活性調節機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08860
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

淺原 俊一郎  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00570342)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード膵β細胞 / 可塑性 / mTORC1 / 糖尿病
研究成果の概要

膵β細胞量減少機序は未だ解明されていないが、2型糖尿病患者の膵島におけるmTORC1活性化の関与が考えられている。そこで、膵β細胞特異的TSC2ノックアウト(βTSC2KO)を用いて解析を行った。βTSC2KOではクロモグラニンA陽性かつ膵島ホルモン陰性細胞の増加を認めたことから、分化による影響が考えられた。βTSC2KOの膵島においてはアミラーゼ陽性細胞が見られ、外分泌細胞の転写因子であるPtf1aとクロモグラニンAとの共陽性も認められた。今回の結果から、mTORC1の恒常的活性化によって、β細胞は高齢期において外分泌細胞に分化転換することでβ細胞の減少が引き起こされる可能性が示唆された。

自由記述の分野

糖尿病・代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病は1型、2型いずれにおいても、膵β細胞量が発症において重要な因子となる。膵β細胞量減少機序については、これまでに多くの報告があるが、いまだに臨床応用されるようなものはない。代表者は糖尿病膵島でmTORC1が活性化されていることに注目し、mTORC1活性調節を制御することが出来れば、1型糖尿病の根治や2型糖尿病の発症予測ができるのではないかと考えた。本研究を進展させることによって、将来的な膵β細胞不全の治療・予防につながるものと期待している。

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公開日: 2024-01-30  

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