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2022 年度 研究成果報告書

膵島ホルモン分泌細胞の代謝特性の解析と偽膵島作製による代謝・分泌障害機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K08918
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関日本大学

研究代表者

石原 寿光  日本大学, 医学部, 教授 (60361086)

研究分担者 小須田 南  日本大学, 医学部, 助手 (40811609)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードpancreatic beta-cells / pancreatic alpha-cells / glucose metabolism / metabolic reprogramming
研究成果の概要

インスリン分泌MIN6細胞のグルコース代謝と分泌能の関係を、クエン酸回路構成酵素の発現修飾することにより解析し、グルタミン酸を生成する過程の重要性を見出した。また、糖代謝全体を調節する可能性のある転写因子としてSox11を見出したが、Sox11はepithelian-mesenchymal transition (EMT)に重要であるので、Sox11が代謝リプログラミングとβ細胞の運命をつなげる因子である可能性が推定される。
さらに、グルカゴン分泌αTC1細胞とMIN6細胞から作製する偽膵島の解析により、2種類の細胞が協調して特殊な局在をとって、ホルモン分泌制御を行っている可能性を得た。

自由記述の分野

代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は、膵β細胞のインスリン分泌機構の解明を進めるもので、ひいてはインスリン分泌を増強させる薬剤の開発につながる。インスリン分泌を増強する場合には、β細胞の疲弊をもたらさないことが重要であるが、本研究ではインスリン分泌と細胞の運命の両者を制御する因子の候補が見出された。このような因子の存在は、β細胞の疲弊無しにインスリン分泌を増強する薬剤の開発の第一歩となるものである。このターゲットを修飾する食品成分の同定ができれば、2型糖尿病発症・進展予防の食事戦略の開発にもつながる。さらに、偽膵島を用いた解析は、複数の構成細胞からなる膵島のホルモン分泌メカニズムの解明に展開できると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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