研究課題/領域番号 |
20K09022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
福長 洋介 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器センター, センター長 (50731139)
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研究分担者 |
森 誠一 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 次世代がん研究シーズ育成プロジェクト, プロジェクトリーダー (10334814)
秋吉 高志 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (50625598)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 直腸癌 / 術前化学放射線療法 / RNAシーケンス / ラジオミクス |
研究成果の概要 |
進行直腸がんに対する術前化学放射線療法(CRT)の治療効果予測バイオマーカーは存在しない。今回298症例の治療前生検のRNAシーケンスを行い、MCP-counterによる細胞障害性リンパ球が効果良好群で効果不良群に比べ有意に多く認められた。多変量解析により、細胞障害性リンパ球スコアは治療効果および無再発生存率、全生存率の独立した予測因子であった。本研究により、治療前生検検体を用いたRNAシーケンスによる細胞障害性リンパ球がCRT治療効果予測のバイオマーカーとして有用な可能性が示唆された。さらに、Radiomicsが術前CRT後の病理学的側方リンパ節転移の予測に有用である可能性も明らかにした。
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自由記述の分野 |
大腸外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、次世代シーケンサーを用いて算出された化学放射線療法開始前の腫瘍検体における細胞障害性リンパ球スコアが、直腸がんの化学放射線療法の治療効果を予測できることが明らかとなった。さらに、治療前のCT画像のRadiomics解析から、側方リンパ節転移を予測するRadiomicシグネチャを同定した。一方で、細胞障害性リンパ球スコアのCRT治療効果予測精度は十分とはいえず、また、本研究期間内には原発巣のRadiomics解析まで至らなかった。今後より高精度のバイオマーカー確立のためさらなる検討が必要である。
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