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2022 年度 研究成果報告書

胃癌腹膜播種進行のメカニズム解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

久森 重夫  京都大学, 医学研究科, 講師 (50534351)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード胃癌 / 腹膜播種
研究成果の概要

当科にて胃癌腹膜播種陽性(P1 and/or CY1)と診断された73例を対象とし、P01aCYany群とP1bcCYany群の予後を比較した結果、2年全生存率(OS)はP01aCYany群:63.6%、P1bcCYany群:38.9%、5年OSはP01aCYany群:39.0%、P1bcCYany群:9.9%であり、P1aCYany群で有意に予後が良好な結果となった。胃癌腹膜播種陽性患者2名から腹水及び腹膜結節を採取したが、細胞数が非常に少量で、cDNA作成には至らなかった。ヒト胃癌セルラインNCI-N87およびKATO-IIIを用いて、マウス腹膜播種モデルを作成した。

自由記述の分野

消化管外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

胃癌腹膜播種の予後は極めて不良である。特に播種が進行し胃癌が腹腔内に遊離した状態(CY1)から腹膜転移(P1)をきたした後は、結節増大による出血や腸閉塞、転移結節壊死による疼痛や発熱、更に腹水貯留・栄養状態悪化など多様な病状を示し、緩和的にも対応困難な経過をたどることが多い。今回臨床データをupdateすることにより、改めて腹膜転移が広がった場合予後が悪くなることを示すことができた。マウスを用いて胃癌腹膜播種の形成過程を分子生物学的に検証中であるが、治療介入可能なメカニズムを同定できれば、胃癌の腹膜播種進行を食い止める一助となると考えている。さらに研究を続けていきたいと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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