研究課題/領域番号 |
20K09094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
浅野 賢道 北海道大学, 大学病院, 助教 (10756688)
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研究分担者 |
中村 透 北海道大学, 医学研究院, 助教 (70645796)
土川 貴裕 北海道大学, 大学病院, 講師 (50507572)
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
畑中 豊 北海道大学, 大学病院, 特任准教授 (30589924)
畑中 佳奈子 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (10399834)
天野 虎次 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (20374514)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 膵癌 / リキッドバイオプシー / 個別化治療 / 次世代シークエンサー / ゲノム変異 / ctDNA / circulating tumor DNA |
研究成果の概要 |
術前ctDNAを用いた解析では、K-rasおよびTP53の遺伝子変異が再発予測因子として同定され、K-ras/TP53変異陽性例は陰性例に比べ、有意に無再発生存期間(recurrence-free survival ;RFS)が短かった(2.7か月vs not reached, p<0.001)。切除検体を用いた解析では、1年未満の早期再発群でK-ras、TP53、SMAD4、CDKN2Aの遺伝子変異が同定された。ゲノム情報と臨床病理学的因子を検討した結果、CA19-9、TP53とSMAD4を用いたmutation scoreの2因子が長期生存予測に有用である可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消化器癌の中で最も予後不良である膵癌における予後予測因子を明らかにすることは喫緊の課題であり、血液中に含まれる腫瘍細胞から得られるDNA(ctDNA)情報を用いた術前再発予測因子の同定は治療戦略を構築する上で非常に有益な情報である。また、切除検体を用いた遺伝子レベルでの早期再発予測因子の同定も同様に有益である。以上より、画一的な治療ではなく、個別化医療の実践に向けたの可能性を明らかにすることができ、社会的意義は非常に大きいと考える。
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