研究成果の概要 |
胸腺上皮性腫瘍のDNAメチル化を網羅的に検索し、正常胸腺、胸腺腫と比較して有意に胸腺癌でDNAメチル化の多い7遺伝子(GNG4, GHSR, SALL3, HOXD9, GAD1, NPTX2, MT1)を抽出し、DNAメチル化、mRNA、蛋白発現を解析した。 解析した7つの遺伝子において、DNAメチル化は正常胸腺、胸腺腫と比較して胸腺癌で有意に高率であり、DNAメチル化が高いほど無再発生存率が悪く、腫瘍の悪性度と関連した。特に、GAD1遺伝子において、胸腺癌はDNAメチル化が高く、mRNA・蛋白の発現も高く、DNAメチル化が高いほど無再発生存率が悪かった。oncogenicな働きが推測された。
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